安全な「全麻日帰り手術」を実現している理由
通常の全身麻酔には、手術時間が長いことを前提として、呼吸の通路を確保するために気管にチューブを挿入する方法が用いられます。気管の粘膜は刺激に対して過敏に反応することから、この反応を抑制するために、筋肉を動かないようにする薬剤(筋弛緩剤)や、麻酔を深くするために十分な麻酔薬を使用します。
これに対してサージセンターの全身麻酔には、のどに挿入するマスク(ラリンゲアルマスク)を用います。気管粘膜に刺激を与えることがないため、筋弛緩剤が不要で、麻酔薬の使用量も最小限に抑えることができます。
サージセンターでは、以下のステップで麻酔が行われています。はじめに、ラリンゲアルマスクの挿入に必要な静脈麻酔剤を1回だけ投与します。ラリンゲアルマスクが挿入されたら、術中の疼痛を遮断するため、鼻内に局所麻酔剤を注射します。その後、低濃度の吸入麻酔剤を投与し、必要最小限の睡眠を持続させます。以上のような麻酔法によって、痛みを感じることのない快適な睡眠状態を30~40分程度得ることができ、手術終了後には、数分で会話が、さらに30分程度で正常な脳および身体的な活動が可能となります。
短時間手術によって可能となる回復の早い全身麻酔法

つまり、30~40分という限られた時間内に必要な手術を完了させること-すなわち「短時間手術」―を前提とすれば、上記のような麻酔法のもとに手術を行うことができ、痛みのない手術そして早期の回復という、全身麻酔の長所と局所麻酔の長所を同時に満たした、安全な「全麻日帰り手術」が実現するのです。

技術に裏づけられた「短時間手術」、経験豊富な麻酔専門医、そして20年にわたり全身麻酔の手術を「短期入院手術」から「日帰り手術」へと進化させてきたコメディカルスタッフが、サージセンターの「全麻日帰り手術」という治療システムを支えています。安全な「全麻日帰り手術」とは、一朝一夕では成しえない複数の要素が結集した高次元の医療システムであり、現在のところ同様の治療を行うことができる施設が現れない理由がここにあります。
|