慢性鼻炎に対する手術の役割

慢性鼻炎は本来1回の手術では完治できない難治性の疾患です。手術の効果は、手術法によっても、また患者様によっても異なります。後鼻神経切断術は、優れた効果を長期間得ることができる治療法ではありますが、次第に症状が再発することも、また特にアレルギーがある場合には、その原因物質となる抗原(花粉、ダニなど)が鼻に侵入する度に症状を反復することもあります。
では、なぜ完治できない疾患に対して手術を用いるのでしょうか?
その理由は、
①鼻閉は保存的治療では改善困難であり、手術が最も有効であること
②後鼻神経切断術を軸とした手術治療が、
他の手術よりも安全で優れた効果を期待できること
③症状が再発した場合でも、短期間点鼻薬あるいは
内服薬を使用するだけで症状が消失すること
という、コントロールしやすい状況を創り出せることです。すなわち、アレルギー性鼻炎の手術意義は、まず“正常な鼻からの呼吸を取り戻すこと”、そして再発した場合でも、保存的な治療を組み合わせることで“正常に近い状態を維持すること”にあるのです。
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