ライノアカデミー 第3回
後篩骨洞の解剖―後篩骨洞を構成する骨構造について
前回は、個々の蜂巣の換気排泄路からのアプローチを原則としたTargeted ESS(TESS)を行うために、“含気発育ルート”といった表現を用い、一般的に用いられている局在部位に基づく分類ではなく、蜂巣の発育経路を基準とした後篩骨蜂巣の分類ならびに基本的なヴァリエーションについて記述しました。今回は、後篩骨洞の内部あるいは後篩骨洞と隣接部位とを区画している骨構造について記述してゆきます。
これまでの手術のような、眼前に出現した基板を穿破しつつ後方に向かって蜂巣を開放する手術ではなく、個々の蜂巣をその換気排泄路から開放するためには、篩骨洞の詳細な解剖についてより十分に理解する必要があると考えています。すなわちこのような手術を行うには、第二基板(bulla lamella)を穿破すると第三基板(中鼻甲介基板)が、あるいは第三基板を穿破すると後篩骨洞が現れるといった程度の理解では不十分であり、篩骨およびその周囲の骨構造について、頭の中でその立体構造を自由に組み立てることができるようなレベルまで理解する必要があると考えています。
このようなことから、TESSにおける後篩骨洞の開放術式を述べる前に、後篩骨洞を構成している骨構造について解説したいと思います。第3回となる今回はまず、以下の設問を通して、後篩骨洞の骨構造についての理解を確認してみてください。これまで多くのESSを手がけ、解剖について精通していると思われる方も、是非挑戦してください。
【設 問】
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