睡眠時無呼吸症候群とは |
眠っている間に頻繁に呼吸が止まる病気です。脳が呼吸の指令を適切に行わなくなる場合(中枢性)もありますが、ほとんどは上気道(鼻の入り口からのどまでの空気の通路)が狭くなっていることが原因となっているもの(閉塞性)で、いびきと無呼吸を繰り返すのが特徴です。
上気道が狭くなる原因の多くは肥満に伴う舌や軟口蓋の肥大によるものです。その他、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの鼻の病気、顎の発育不全などが原因となることもあります。 |
 |
| |
睡眠時無呼吸症候群の問題点 |
呼吸停止に伴い血液中に酸素が十分に補給されないことにより、全身が慢性的なストレス(低酸素ストレス)状態となります。そして、高血圧、動脈硬化、糖尿病、血液凝固の亢進による血栓形成など生命の予後を左右する病気の重要な要因となります。
また、この病気による居眠り運転事故や作業能率の低下、労働災害によって発生する経済的な損失は、国家レベルにおいて年間500億ドルに達するとの報告(1993年米国)があります。日本国内の調べでは、交通事故の発生率は正常者の8倍にも達しています。 |
|
| |
サージセンターで行う検査 |
パルスオキシメトリー(血中酸素濃度の測定)
日中の強い眠気や睡眠中のいびきなどの症状がある場合、睡眠中の血中酸素濃度を測ることによって無呼吸の有無を診断することができます。検査装置(パルスオキシメーター)を貸し出し、自宅で行える最も簡便な検査です。 |
|
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
睡眠中の呼吸状態、血圧の変動、脳の活動などを総合的に調べる検査です。睡眠時無呼吸症候群を含めた睡眠障害を正確に診断することができます。検査は予約制で1泊入院が必要です。 |
|
画像診断
上気道の狭窄がどの部位に起因しているかを、CTやMRIを用いて調べます。また外見からはわかりにくい内臓脂肪の蓄積を明らかにすることができます。
|
|
| |
サージセンターで行う治療 |
生活習慣の見直し
肥満を伴う場合には、生活習慣の見直し、運動、食事摂取カロリーの制限などで、体重の減量(とくに内臓脂肪の減量)を目標とした治療が基本となります。軽症例ではこの治療だけで効果があり、症状の改善がみられます。 |
|
歯科装具による治療
いびきや無呼吸が軽度で、上気道の狭窄が舌の付け根で起こっている場合には、睡眠中に口を閉じさせ、下顎をわずかに前に引き出すマウスピースの装着が有効です。マウスピースは歯科に作成を依頼します。 |
|
持続陽圧呼吸治療(CPAP)
睡眠中にマスクを装着し、加圧した空気を持続的に送り呼吸を助ける方法です。主に中等度から高度な無呼吸例に用いられます。 |
|
| |
手術治療 |
鼻腔手術
鼻からの空気の流れをスムーズにするために行う手術です。通年性の鼻アレルギー、慢性副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症など、鼻に原因があるいびきや軽度の無呼吸、また鼻閉によりCPAP治療に支障がある例には有効です。手術は全身麻酔を用い、1~2泊の入院が必要です。
|
|
高周波治療
凝固部位に刺入する細い針の先端部で電流を流し、肥厚した軟口蓋や口蓋垂の一部を凝固させることにより、組織を減量させる治療法です。無呼吸が軽度な例を対象として行われます。手術は局所麻酔を用い、日帰りで行います。 |
|
| |
| 当院で提供している主な手術治療法・検査メニューへ戻る |